「今は大丈夫なの?」


梓は暗い顔で
目線を下へ移した。




「いや…来週手術がある」






チラッと私の顔を見る。




「アンタにお願いがあるんだけど‥」



「なっ何??」




「お金貸してほしいんだ…3万‥」




「何に使うの…そんなお金」






梓がすごい深刻そう‥

放って置けないな…




「実は来週の手術費が足りなくて…
 お金が凄い稼げるから
 ホストクラブで働き始めたけど
 人気がなけりゃ全然貰えないから」