甘々物語




どんなに顔が酷くても
ずる休みさせてくれるような親じゃないから


学校はいかなきゃいけない。







……やだなあ。


ひとりで行くの寂しいよ…










全部支度を済まして、
いつもより早めに家をでる。



理由はもちろん
まーくんに会わないため。




すぐ隣の
まーくんの家のポストに、そっとお母さんが
作ったお弁当を置いた。




気づかれないように……




本当は、あたしが作ったお弁当をあたしが手渡しでまーくんにあげたいけど…。



今まで当たり前にしてた事が出きないって事が
こんなに悲しいなんて。




何度もため息をつきながら


いつもは2人で通ってる道をひとりで通る。