「朔夜!おはよ!!」


「おはよ。一馬」


コイツは、幼なじみの久賀一馬。


そして俺は、原田朔夜。


今日は、高校の入学式。


ブレザーの制服。


赤いネクタイ。


広い校庭。


壁に沿って咲いている、ピンクの桜。


白い壁の校舎。


大きな体育館。


なにもかも、中学校とは違くて新鮮だった。


「俺ら、また同じクラスだよ」


一馬は嬉しそうに言う。