「―――あぁんぁーっ、もっと、もっとして」
と甘えるような女の人の声。


「急かすなよ」
そして男の人の声。


「早くぅ」

とにかくそっちに足を運んでみた。

「あの…」

この人たちに頼めばいいと思った。

私、
何も見えないしこのままじゃコンタクト探せないし。

忙しくないのなら手伝ってくれるかも知らない。

それにもうすぐチャイム鳴るし早く急がないと
授業に間に合わないんだもん。