「あんたに何がわかるってゆーのよ!!」

と叫んだ彼女が再び手を上げる。

これ以上ただ見てるだけじゃいられなかった。


「そこまで」


と後ろからその手を止めたら
女はまるでオレがお化けでもあるように
驚いた表情で俺を見つめる。


「―――――――!!!!し、しんや?――――な、何で…」



図書室で戸惑った表情よりも

よりひどい女の顔。