「違います!!」

「は?」

「違います!慎也先輩はそんなひどい人じゃないです!」


俺の耳がおかしくなったのかと思った。

ついさっきまでオレにそんなことされといて

違いますって…。


「し、慎也先輩は、雨の中震えてる猫ちゃんのために自分の服も脱いでくれるし、優しい笑顔で抱いてもくれるいい人なんです!私にも、私が先輩に気があるって気づいて色々と気を使ってくれたんです。先輩を悪くいわない、キャ―――ッ!」


その時いきなりマユミってやつが鈴木の頬を張った。


パシャッとする音と共に
やつの首が横に振られ
めがねが下に落ちる。