マユミ…マユミ…。
聞き覚えのあるその名前に少しの間考え込んだ俺の頭の中に記憶がよみがえた。

たしか二日前図書室で遊びあがった女。

鈴木って名字は聞いたことないけど…。

…何だか嫌な予感がする。

以前図書室でのことでもしかして
あいつにいやがらせでもしに行ったんじゃないのか、

少し心配にもなった俺は
その女の子たちを呼びとめ
どこでそれを見かけたのか詳しく聞いてみた。


「えぇと、たしか学校の裏の方だったっけ」

「そーそー駐車場のとこに行ってましたよ」


彼女たちの言葉が終わるのが早いか


俺の足は駐車場の方に向かって
全力で走り始めていた。