すぐえりに聞いてみた。

その人のことを。


えりの話によると彼は

学年が一つ上2年の先輩。


名前は五十嵐慎也(いがらししんや)。



五十嵐慎也…慎也…。


頭の中でその二文字がずっと離れない。


その日から学校で彼を見かけるたび

その姿を目で追ってしまう自分に気づいた。


私の片思いはそうやって始まったのだ。