「ねぇ、だったら早く帰ろう?」
と甘えるこの女。

「もうちょっとここにいようぜ」

俺の言葉にすぐすねった表情をする。

「プー」

ほっぺたを膨らませ口をとがらすこの女。

かわいいと思ってしてるのか知らないけど
ちょっと気持ち悪い。


にしてもこいつは何でまだ来てないんだ?

妙に腹立たしくなってくる。

その時
階段の方から足跡が聞こえた。

そして見えるブラウンの髪の毛。

そのやつだった。

今だ
と思って俺は隣のリカの顔を掴み
キスを始めた。

そしてそっと目を開けそいつの反応を観察する。