「おまえさ」

「は、はい」

「俺のこと好きなんだろ?」

何気なく投げた俺の質問に目を丸くするこいつ。

すぐ顔が赤く染まって
力が入った両手はぶるぶると震る。

あぁ何だ。

こういうタイプだったのか。

一言で説明するのは難しいけど
パッと見てわかる。

こいつみたいなタイプは

いい意味では天然。
わるく言うと言葉がよく効かないお馬鹿さん。

多分自分はばれてなかったと思ってたんだろうな。

だけど


「ぼろみえなんだよ」