「よぉ、マナミちゃん」

「もー遅いよぉ」

「わりぃわりぃ」


屋上で待ち合わせの約束をした
マナミちゃん。


たしか井上いや北原…
ま、そんなのどうでもいい。


腕にしがみ付いて来た
彼女が鼻声を出しながら甘えてくる。


「ねぇ慎也、キスして」

はいはい、求めるのがキスならば
願う存分してあげる。

彼女を壁に押し付け唇を付ける。

そしてもてあそぶように舌は入れないまま
軽く彼女の唇をかんでみる。