熱い何かが頬に乗って零れ始める。

そして先輩が私から離れる。


「お、おまえ…」

気が付いたら自分の目から涙が溢れていた。
込み上がった涙は止まる気がしない。

そのまま屋上から出て来た。


何が何だか考えられなくなった。


ショックでよく動きもしない足をやっと動かせ屋上の階段から降てくる。

その時


階段の下に女の人たち何人かが私のことを
睨んでるのを見つけた。


「ちょっといいかなぁ」
と私の右腕を掴む女の人。

そして左の方にはまた違う女の人が私の腕を掴む。

その女の人たちに両腕を掴まれた私は拒否も出来ず
そのままどこかに引きずられた。