久しぶりに会った美空が、目の前にいる。



「久しぶり」

「おぉ…」

「“会いたかった”……」

「俺も……」




「やっぱり……嫌だよ」

「?」

「気付かないんだね。拓矢…」

「?」


1人で話を進めないでくれ。
どんどん意味が分からなくなる。




昔触れた
髪、頬、肩、手、腕、………
今では遠くに感じるんだ。




「拓矢………」



今になって何がしたいのかわかったきがした。
させない。
そんなのさせない。
俺は美空が好きだから…。




「……んっ……ぁっ……た、く……」





“さよなら”
なんて言わせない。