廊下を走り、途中すれ違った先生の注意の声も無視して教室へ急ぐ


「あーもうっ、なんで時間遅れてたのよ!」


遅れるような事なんてしてないはずよ、毎朝アラームが鳴るたびに少し苛々して壁に投げ付ける事くらいしか・・・


あ、原因これか


あはは、と笑いながら教室へ急ぐ


笑みを浮かべながら走っている女の子、・・・相当危ない

頬を二回ペチペチと叩き、更に急ぐ

最後の曲がり角を曲がり、教室のドアが見えた

そして勢いよく

「遅れましたっ!」


それだけ言って、前屈みで深呼吸を繰り返した