「久しぶり~♪」

「奏と広樹じゃ~ん!
おはよう」

「ねぇ、知ってる?」

奏がいきなり耳元で、しゃべりだした。

「んー? 何がぁ?」



「麗羅ぁ、健斗と別れたっぽいよ」





・・・・・・・・・・・マジ!!!???




「ウソ?」



アタシらは、人があんまり来ないところに移動した。


「昨日、麗羅に会ったの」

奏が話し始めた。


「うん…」

「奏、一瞬麗羅ってわかんなかった」


???????

なんで?


「なんで?」

「麗羅が来たらわかるよ」


?????????

アタシは、わかんなかった。


「んで、麗羅ね、なんか健斗と別れた的なコト言ってたんだ。
落ち込んでたみたいだから、話聞いてあげたんだけど…」

「うん」

「別れた理由がね、麗羅に優羅(ユウラ)ってゆうお姉ちゃんがいるんだけど、その優羅に健斗取られたみたいなの」

取られたぁ!?

「マジ!?」

「マジ、マジ。
んで、話さかのぼるけど、麗羅が健斗を優羅に見せたらしいの。
優羅って、麗羅と違ってすごい進学校のトップで、見た目も結構キレイらしくて」

「うん」