「…クシュンッ!
寒~ッ!!」

11月の外は寒い。

「大丈夫ー?」

「うん、つか、慎吾は寒くないのぉ?」

「寒いよ」

「あんまり見えない」

「なにそれーッ!?」


慎吾は一口ジュースを飲むと、またしゃべりだした。

「…凛って、まだ涼太と付き合ってるの?」

あんまりそのコトを聞かないでほしかった。

「ううん、付き合ってないよ…たぶん」

「たぶん!?」

「うん。
まぁ、とにかく付き合ってないのー!」

「へー。
じゃぁ、彼氏いないのぉ?」

「うん。
ナシー」

「へー。
彼氏募集中?」

「募集中」

「じゃぁ、俺、応募していい?」




・・・・・・・・・・・・は?




「ダメ?」


え、ダメじゃないケド…


「俺じゃ、不服?」


ヤバい。

ヤバいよ。

甘い目付きでアタシを見てくる。


「ダメ?」


だからー、ダメじゃないケド~。


なんかー。


「まぁ、考えてほしい」