授業が終わったら、アタシは涼太に話しかけた。


「涼太って、スゴく歌、うまいよね~!!
スゴイよねー」

「そうか?」

「うん!
チョーうまぁい」

「ありがと」

「なんでそんなにうまいの~?」

「別に」

「絶対なんかある!!
教えてー」

「まぁ~。
一応、歌手目指してるからな」

・・・・・・・・・・・・・え!?

そーなんだぁ…。

「え!?
マジ!?
スゴ…」

「シーッ!」

そう言って、涼太に遮れた。

「絶対誰にも言うなよ!
凜だけだからなっ!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

アタシだけ?

なんか嬉しい♪



━この時、アタシは何故アタシだけに教えてくれたのかは、さっぱりわかんなかった━