天然ガール

「今一番この気持ちを伝えたい方は誰ですか!??」


「……悟さんに伝えたいです。」


口に含んでいたお茶を危うく吐き出しそうになるのをこらえ


ステージを見るとバッチリ目が合ってしまいお互い頬をほんのりと染めた。


「悟さんってのは彼氏ですか??」

「はぃ///」

俺の目はどうかしちまったんだろうか…

何時もの天然バカで何処かしら頭のネジが抜けているであろうと思っていた千里が

そこらに居る女子と変わりなく普通に見えてしまった…


「会長~白昼堂々と愛の告白ですね!!!」

ニヤニヤと君の悪い笑みを浮かべる唯

そんな唯をよそに

俺はステージに釘付けになっていた…

もし、変な虫が沸いたらどうしよう…

とか

アイツが告白されたらどうしよう

とか

頭ん中はそんな事ばっか考えていた