【短編】彼のため[続編2追加]

あっという間に、美沙の帰国日。


俺は、太地が指定した場所に時間通りに来た。


ドキドキする。


別れてから、初めて会うから。


はぁ〜。


なんか、不安だ。


「秋」


俺を呼ぶ懐かしい声。


「美沙。」


「本当に来てくれるか不安だった。」


そう言って、泣きながら抱きついてきた美沙。



「俺は、変わらず美沙を好きだよ。」


素直に気持ちを言った。


それが、当たり前のように。


「私だって、秋だけを想ってた。
本当は、あの日捨てられたと思ってた。
だから、留学させたいのかなって。
けどね。
秋が望むみたいに可能性がある未来を広げたいって思ったから、頑張ろうって思えた。」


「ごめんな。
ちゃんと聞けばよかったな。」


俺の唯一の愛しい人。


あの時よりも愛しく感じる。


やっぱ、そばにいて守りたい。


俺は、成長できたって事だな。