【短編】彼のため[続編2追加]

「そういえば、佐藤くん。」


「うん?」


「太地くんと知り合いなの?」


「はっ?
太地?」


進藤さんも知り合いなのか?


「うん。
太地くんが、ずっと佐藤くん見てるから。



「た、太地。」


俺は、全く気づいていなかった。


「秋さん、やっと気づいてくれた?」


太地は、ゆっくり俺と進藤さんに近づき言った。


「あぁ。
てか、太地と進藤さんって、知り合いなわけ?」


俺は、さっき気になったことを聞いた。


「いとこです。」


「私のお母さんと太地くんのお父さんが兄妹なの。」


「へぇ〜。」


「佐藤くんは?」


進藤さんも俺に不思議そうに聞いてきた。


「香苗ちゃん。
秋さんは、姉さんの彼氏だよ。」


「えっ?
あの頑なだった美沙ちゃんを変えたのって、佐藤くんだったの?」


進藤さんは、心底驚いてるみたいだ。


なぜだ?


俺は、わけがわからず首を傾げた。


「秋さんは、知らないからな。
親戚間で姉さんは、ロボット扱いだったから。」


太地は、苦笑いだった。


「ロボット?」


あんなに感情剥き出しだったのにか?