【短編】彼のため[続編2追加]

【できれば、ハンバーグ作って待ってて。】


顔がニヤケる。


太地から言ってくれるのが、嬉しい。


【うん。任せて。】


私と太地って考えてる事同じなのかな?


そう思ってしまう。


もしかしたら、この想いも?


なんて、都合のいい考え。


そんなわけ、ないのに。


私は、買い物をしてから家に帰った。


だって、食材はあまり入ってないから。


てか、当たり前に家には誰もいない。


寂しい家。


両親の頑張りを知ってるから文句はない。


平日は、なるべく一緒に過ごしてくれるし。


ある意味、干渉されずいいんだけどね。


この広い家のせいでそうは思えない。


私は、早速、太地希望のハンバーグを作り始めた。


ハンバーグは、得意なんです。


てか、太地が家に来る度にハンバーグを作ってたから。


必然的に上達したってのが正しいかな?


よし、完成。


私のハンバーグは、煮込みハンバーグなの。


いろいろ試した結果これが一番うまいの。