この先生、いい人かも。
あたしの皮肉も受け入れられちゃったしー笑

「じゃー。美奈ちゃん、首見せてねー。」

「はーい。どーぞ。」

あたしは、この時はまだ自分の身体の異変に気づいていなかった…。
先生の顔が険しくなっていくのにも気づいていなかった…。

「……」

沈黙。やばい…。気まずいぃー。

「あのっ!…どうですか?」

沈黙を破ったのはお母さんだった…。


「んー…。とりあえず、レントゲン撮りましょう。」

「えっ!娘は、何かの病気なんですか?」

「それは、検査しないと分からないので…。」

「……。」

何?お母さんの様子がおかしい。

「おかあさーん?レントゲン行こうー。」

「っあ。そうね。行きましょっ。…失礼しました。」


パタン。

「はぁー。まだ帰れないのかぁ…。」

「こーら。美奈っ。」

「へいへい…。」