「……そうだね。夏休みに入る前にすっきりしたいもん。松岡くんと会って話してみる」
花乃は首からさげた指輪を握り締めながら、そう決意した。
話したい事は、はっきりとは決まっていない。
だけど、せっかく出会えたのに、仲良くなれたのに、あれっきりというのは寂しい。唯一、花乃の知らない時期の浩介を知っている人物だ。松岡がどんな思いで花乃と接していたかわからないし、無神経かもしれないけど、浩介の話を聞いてみたい。
――浩介を共有できる友達になりたい。
「さて、じゃあ、そろそろ帰ろうか」
花乃は志穂の言葉に頷くと、荷物をまとレジへ向かった。
「しーちゃん、今日は私のおごりね。心配かけたお礼に」
「じゃ、おごられるよ。ありがと」

