first・デート


「おじゃましまーす…。」


無駄にでっかい玄関を開けてみたけど中には誰もいなかった。


メイドさんとかが出迎えてくれるんじゃないんだ…。


「メイドがいなくてがっかりしたか?」


うぉ!びっくりした。何で分かったんだろう?


「分かりやすい顔してる。」


えっ、そんなに分かりやすい顔してたかなぁ…。


「今日はパーティがあるから忙しいんじゃねぇ?」


へぇ。そうなんだ。…ん?


「忙しいんなら居ちゃまずいんじゃない?」


「いいの。パーティに出るから。」


…はぁぁぁ!!?