first・デート


「で、どこ?」


行く所分かんないと行けないし。


「…ついてきて。」


そう言って鈴木はあたしの手を握り、歩き出した。


手をつなぐことに慣れていないあたしはドキドキしていた。


恥ずかしくて下を向いていた顔をふと上げた。


「え…。」


そこには今まで見たこともない耳まで真っ赤の鈴木がいた。


意外…。鈴木ってこういうことで照れたりするんだ。


なんか、可愛いっ!