first・デート


「早っ!」


鈴木からの一言め。


「あは…。」


あたしは張り切ってたせいか、集合の40分前に来てしまった。


「おれが時間、間違えたかと思った。」


「とか言いながら、鈴木も20分前に来てるし、お互いさまっ。」


「そっか。」


でも、20分も早く来たなんてなんか楽しみにしてたみたいで、嬉しいんだよね。


「じゃ、いこっか!」


「どこ行くか決まってる?」


…あぁぁぁ!!わっ忘れてたぁ!


「ごめん。決まってない…。」


「よかった。」


え?なんで「よかった。」なの?まぁいっか。