まぁ、当然といえば当然なのだが、例の元気な玉に勝てる者などいるはずなく、白井の市役所ロボは見事に敗れ去った。


 それでもやっぱり、ギャグだからという一言で、何一つ損害を受けることなく無傷で終わってしまうあたり、ギャグ小説は素敵だろう。


 そして、夕暮れ…。


「あの…ありがとうございました。」


 友梨ママが、律儀に頭を下げる。


 誘拐事件から始まった、この事件も、ようやく収縮がついた。


「いえ…私たちは、何もしてませんから…。」


 実くんが謙遜する。


 …が、実際に謙遜にもなっていないだろう…。


 なにせ、白井を倒したのは、和音パパだし、市役所ロボを出してきたのは、カミレンハニーだった。


 今回…カミレンジャーって何のためにいたんだろうな?


「それにツッコミ入れたら、終わりですよ…ブルー。」


 うん…そうだね…実くん。