・・・・・・・あらっ!



そろそろディナーの時間だわ。



キャビアを口の中で"カミカミ"して、"プチプチ"したくてたまりませんわ。



あらっ!?


今日は牛の煮物のようね・・・・・"カミカミ"してぇ・・・・・・"チューチューしてぇ"・・・・・・ええと、それから・・・・・・・・・・・・・。




彼女は、目の前の事に夢中。




そして未だに、生まれてから窓の外に見える世界にでたことはない。



彼女は出たいとも思わなく、出る気もない。



なぜならば、彼女は一流血統書付きの猫なのだから。



"カミカミ・・・・カミカミ"




あらっ?



ちょっと塩味が、濃いわ・・ちょっと、ご主人?



・・あたしこんなの食べれないわっ!



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