暫くの間。 そういや、麻理と美波の姿が見えない。気をつかったのかな。 目の前には頭を下げて手を差し出す真田くん。 いや、いやいや。 意味分かんない。 だって、ねぇ? ロッカーから出てきて、いきなり付き合ってとか。 奇跡的に、雑巾乗っかったままだし。 ギャグ漫画かよ。 「ごめん。」 「……え」 驚いたのか、勢い良く頭をあげた。 あ、雑巾落ちた。 「こらーっ」」 ―…!!?