「それでね、 数学の時間にね…」 「アオさ なんかあったの?」 「え…?」 「無理したらだめだよ」 モモちゃんは それだけ言うと まただまって 歩きだした あたしはモモちゃんの 横顔を少し見た なんだかちょっと 男っぽくなった モモちゃんは 夕日を浴びて まるで知らない人 みたいに見えた