「アオさ…」

黒板を消すサクの
手が止まった


「モモと何かあった?」

「え?」

「モモの話耳にしたから…
…何もないならいいんだ」


そう言うとサクは
なかなか消えない
cosθをゴシゴシこすった



「ただの噂だったみたい」


不安な顔をしたあたしに
サクは優しく笑った