あたし達はBLUEの方に
―あたしの家の方に向かってた


「モモちゃんお家どこ?
こっち来て大丈夫なの?」


気になって聞いてみた


「…アオの家はね
俺の通学路にあるんだよ

毎朝BLUEの看板の前
通って学校行くんだ」


「そうだったんだ」


なんだか嬉しいよ


「アオはさ お店継ぐの?」

「うん
死んだパパがあたしに
残してくれたお店だから」


「そっか」


モモちゃんは小さく笑った


「アオならうまくやれるよ

俺アオのホットチョコレート好きだよ」




いつだってそう
モモちゃんの言葉と笑顔は
あたしに勇気をくれる


また一歩夢に近づいた
気がしたよ