モモちゃん―


距離が近づく度にあの夜の
温もりを思い出した



「ただいま アオ」

前に着くとモモちゃんは
そう言った

「…おかえり モモちゃん」




下駄箱の前のモモちゃんは
優しい穏やかな笑顔で
あたしを包んでくれた



おかえり…モモちゃん