柔らかないい匂い 耳元でささやく静かな声 「アオ…」 ―モモちゃん 「どうして…?」 「アオ……… 行かないで…」 モモちゃん? 「行かないでアオ 俺の…そばにいて…」 そう言った声は少し震えてた 「モモちゃん…」 あたしはモモちゃんの手を そっとにぎりしめた 肌寒い夜にモモちゃんの 温もりだけが感じられた