わたしは前と同様、「おっはようござぃま―す」 とわりと小さめに先生に言って逃げようと思った。 が しかし これまたお約束かのように 「おっとっと、何逃げようとしてんのかなぁ?」 って腕をつかまれました…… はい。 心臓が壊れそうです。 なんでっ?前はこんなことはなかったのにっ 「別に……逃げようとなんか、してませんよぅ?」 恥ずかしい気持ちをおさえて ひかえめに先生を見上げた。