気がつくと もう わたしの家の前まできていた。 「あっ…わたしの家…ここだから…」 「うん、おっけえ。返事、ゆっくりでいいからな。」 「あっ…うん。ありがとう。」 「じゃあな。」 「ばぃばぃ……」 わたしは歩いていく真人に軽く手をふった。 真人は振り向いて大きく手をふりかえしてくれた。 真人の姿が見えなくなると、わたしは家に入ってすぐ二階の自分の部屋へと走った。 途中、お母さんがご飯だよっていったけど ごめん、あとで食べるって返事した。 だって、今はそれどころじゃない……。