from誠

pm8:00

もう暗い。お母さんには遅くなるってさっきメールをした。

『真っ暗だな』

「うん、あたし帰るわ」

『歩いてか?』

「うん」

歩いて帰れない距離じゃない。

『乗っけてってやるよ、危ねーだろ』

「うん、ありがと」

ちょっと嬉しい二人乗り。
『ちゃんとつかまってろよ』

こぎだす国光、背中につかまるあたし。

背中、ひろいな。
背が高いといっても、所詮国光よりかなり低いあたし。

つかまりながら、そんな亊を考えていた。


家につかなきゃいいのに。