指を這う荊の枝

まるで言葉のよう

突き刺さるわ



滴る



施された目隠しさえ

心地よいと

感じるのは何故...?



もう何も要らないわ

耳を持たないのなら

言葉は届かないから

伝える口も術さえも

私は喪くしてしまったから




鋼鉄の匣に押し込められたまま



肉体ごと


精神ごと



果ててしまえばいい



―――――貴方の針に、貫かれる前に。