†Wind†

「っやっとかよ〜。待ちくびれ たぜ。」

藤内はそう言って、イラついていた というパフォーマンスだろうか。

机を軽く蹴ると、いかにも空っぽな鞄を肩に担いで、普通に教室から出て行った。

藤内の前の席のコが、体をプルプルと小刻みに震わせている。


アイツが教室から出て行った後、先生も皆も、まるで時が一瞬止まったかのように固まってしまった。