そんな瑠雨に
『でもバカだよな…』
と自分でも分かるくらい寂しそうに笑ってそう言っていた…
「えっ?」
『瑠雨の手づくりチョコ受け取れなかったなんて…彼女が居るせいで』
「そんな別に私は…」
『俺だったら…瑠雨からチョコもらえたらすっげぇ嬉しい』
強い口調で漏らした本音…
でも俺はやっぱり瑠雨からは目を逸らしていた…
こんなに分かりやすく言ってるのに
こんなに分かりやすい俺なのに
全然俺の気持ちに気づかない瑠雨は
超が着くほどの鈍感だ…。
だけど…俺も鈍感かもしれねぇな。
俺が漏らした本音に明らかに戸惑いの表情を浮かべて何も言えずにいる瑠雨…
今更ながら後悔した。
本音を軽々しく漏らしてしまった自分に…。
反応に困るよな?
なんとなく居づらくなってしまった俺は
勢い良く立ち上がり
『じゃあ俺帰るから…そろそろ夕飯だし』
とだけ言った…
「うん…じゃあね」
『あぁ…早く元気だせよ』
と瑠雨を見ないまま
瑠雨の頭に軽く手を置いた後
瑠雨に背を向けて部屋を出て行った…
俺はその日最後まで結局瑠雨とは目を合わせなかった。


