そして瑠雨の目がゆっくりと開いた。
俺はさっき瑠雨にキスしたことを思い出して
なんだか急に恥ずかしくなって
瑠雨から顔を背けた。
顔が熱い。
「私…寝ちゃってたんだね?春輝…ありがとう。」
どんな顔をしているのかは分からないけど
瑠雨がそうお礼を言ってきた…。
『別にかまわねぇよ…俺たち幼なじみなんだし?』
瑠雨と目を合わせずサラッと言った…
言いたくないこんな言葉をサラッと言えるようになっちまった俺。
“幼なじみ”
何度もそう言い訳した
自分にも。瑠雨にも…。
言い聞かせるように。
“幼なじみ”だから
そばにいるんだ。
“幼なじみ”だから…
俺の想いを瑠雨に悟られないように。
しばらく間が空いて
瑠雨が
「そうだね…」
とだけ言った…


