俺様!何様?執事サマ!?



朝比奈は満足げにニヤついて、話し出した。





「愛ちゃんなぁ、昨日爽のファンに呼び出されてんねん。えと……名前忘れてしもたわ。たしかー…A組の田中のご主人様」



「……西園寺、華?」

「おぉ。それ、それ」

あのウザい髪型を思い出す。

前は朝比奈の追っかけだったのに、最近はなぜか俺にくっついてきている奴だ。

なんだ。俺にご主人様が出来んの許せないってか。

面倒くさいな、女って。



「で…まあ、昨日は俺が追い返してんけど、今日また放課後お呼びだしでなー」



そこで、朝比奈がピン、と人差し指を立てた。

「ほんで、俺が考えるに……」





「たぶん、田中使って愛ちゃん襲う気や」