私の前に立った爽サマは、私を見てニコニコしている。

注がれる羨望と妬みの視線なんて気にならないくらい、私の胸はあせっていた。



何の用でしょうか。



私は静かに学校生活送りたいんですが。





「…はじめまして」

爽サマが話し出した。相手はもちろん私、だ。

「は、はじめまして」

「私、早坂爽と申しますが、ちょっとお願いがありまして」

「は…はい…」


何で敬語ですか!!



すると、耳元に口を寄せてくる。



私の背中に冷や汗がたれた。