え、だって、今、すごい気持ち悪い。
手足押さえられてなきゃ、相手の股間思い切り蹴飛ばしたいくらい、嫌だ。
――じゃあ、昨日は?
早坂爽にされた、キスも。
ムリヤリつけられたキスマークも。
気持ち悪いとは、思わなかった。
なんで?
その時、首もとに違和感。
「へー…やっぱり早坂とやっちゃってんだ」
楽しそうな男の呟きが聞こえる。
視線の先は、数個のキスマークだ。
興奮で上気した顔を近づけてくる。
「俺、早坂キライなんだ。……あんたのことめちゃめちゃにしたら早坂悔しがるよねー…」
そして、昨日、早坂爽がつけた痕に重ねて、
唇を、触れさせた。


