俺様!何様?執事サマ!?



それには『放課後、昨日の場所』とあった。


……昨日の人たちか……。

めんどくさいなぁ。

はぁ、とため息をついた、その時。


「なにしとんの愛ちゃーん。んー…あれ?これ、昨日の子かいな」

「ぎゃーッ!!?」


突然耳に吹き込まれた声と息に肩が尋常じゃないぐらいに上下した。

振り返ると、櫂。

にこにこと私を見ている。

「おーはよ。今日もかわえーな」

「……おはようございます」

「あ、敬語なんて嫌やわー。タメでええから、な?」

「……うん」



早坂爽は、櫂とあんまり仲良くするなっていうけど……普通にいい人だし、優しいし。


警戒することないよね。うん。





「で、どうするん?コレ」

櫂が私の手にある手紙を指差した。

「……別に、行くけど…」

「爽に言っといたるか?」

「バッ…!!!」



それだけはダメだ!!



私は首がちぎれそうなくらい頭を振った。