俺様!何様?執事サマ!?




「…ありがとうございました」



私はひとことだけ告げて、その場を立ち去ろうとしたが『櫂サマ』の手が私の腕を掴んだから無理だった。



「キミ、城山愛ちゃんやろ?」

「は……はい」

なんか、嫌な予感がする。

「爽のご主人様やろ?爽からよーく聞いてんでぇー」

ばしばしと私の肩をたたく。

……痛い。



…って……え?



…………爽?




いま、爽って言った?この人。