あーあ。

気、失っちまった。



少しやりすぎたか、と反省し、城山愛の小さい身体を抱き上げた。

軽…もっと食えよ…。


なんて思いながらも、自分では分かっていた。





こいつの今までの家庭環境で、そんなに食えるはずがない。









そして、そうさせたのが俺自身だということも、分かっていた。






城山愛をベッドに運び、寝かせた。

無防備なその姿に頬が緩む。





「今日からよろしく…俺のご主人様」





ここまでは、順調だ。



城山愛の涙で濡れたまぶたにキスを落とし、俺は部屋を出た。