俺様!何様?執事サマ!?





静かな空間に、私の声だけが響く。




爽はなにも言わなくて。




たぶん、それが返事。




私は立ち上がる。










「……変なこと言って…ごめんなさい…」










精いっぱいの笑顔を浮かべて、背をむけた。







扉に手をかけて、開こうとして。








でも、その瞬間












体が、あたたかいものに包まれた。