「消せない罪だ、って……」 少しの沈黙のあと、お母さんはため息をつく。 立ち上がったかと思うと、戸棚からなにやらぶ厚い封筒を取り出した。 「もう気にしなくていいって言ってるのに、いまだにお金送ってくるのよ」 それを机に投げると 諭吉さんが、顔を出しました。