ない。 ない。 爽の、青いネクタイ。 何でないの? それに、もう学校始まってる時間のに、なんで爽は起こしにこないの? 私は部屋を飛び出した。 向かうのは隣の部屋。 「爽……」 祈るような思いで扉を開いて。 部屋の光景を見て、私は、へたりこんだ。